異才発掘プロジェクトとの出会い
東京大学先端科学技術センターの中邑研究室では生きづらい人たちが、人間本来の生きる力をサポートし、いきいきと生きられる社会をつくるための研究や活動が繰り広げられています。
凹デザイン、Do-it JAPAN、ATACなど様々なプログラムを取材させていただきました。
そして、中邑先生が
「公教育の枠から飛び出し、特化した才能を持っているけれど、学校に行くのが困難な子どもたちのその才能をどんどん伸ばすことができたらおもしろいと思いませんか?」
とおっしゃった時、私はとてもわくわくしました。
準備の段階からその現場をみることができたのは幸いでした。
けれども、それは、頭で考えるよりもずっと大変なことで、一人ひとりの個性をしっかり受け止めることは相当な覚悟が必要です。
なにごとも真剣に突き詰めて考える。
簡単に答えが出るものではありません。
中邑研究室の取り組みは、ただ一人の子どもを救うということではなく、ユニークな才能が日本の社会で発揮でき、それを受け入れる社会をつくるというものです。
人が動けば社会も動く。
狭い視野にとらわれず、広い世界に目を向ければ、それぞれが活躍できる居場所もきっとあります。
このプロジェクトの取材を通じてあらためていきいきと生きることの素晴らしさに触れることができました。