Atelier Liens アトリエ・リアン7 月 21 日オープン!
アトリエ・リアンは日本民芸館や日本近代 文学館、駒場公園など文化と緑にあふれた駒 場の一角にあり、子どもから大人まで多様な 人々が集う場所。
レンタルスペースとして地 域の人たちを中心にいろんなことを発信で きるものづくりや勉強会、ギャラリー、セミ ナーなどに活用できます。
Liens は フランス語で縁や絆、人と人を結びつけると いう意味。 どんな絆が生まれるのかとっても 楽しみです。
週刊朝日 週間図書館 「書いた人」
6月27日発売の7月7日号
「取材に伺います」とご連絡いただいたのはちょうど東大先端研のオープンキャンパスの日です。
とっても暑い中、キャンパスの中でも一番古い一号館で何百カットも撮影していただき、ほんとに恐縮しました。
読売新聞書評『異才、発見!』
新聞の書評が掲載される時って、連絡がこないことを知りました。
またしても、見落としていました。
6月25日に掲載されたのですが、この日は昨年33回忌を迎えた亡き父の誕生日。
私が何者になるのか知らずに天国に逝ってしまったので、この日に掲載されたことは、父に仕事を認められたような気持ちになり嬉しかった!
ありがとうございました。
出雲科学館へ
「異才、発見!」が出版されてすぐ、出雲に行く機会がありました。
ちょうど異才発掘プロジェクトの説明会があり、出雲科学館にも立ち寄りました。
説明会は平日にもかかわらず、島根県外から参加されている方がたくさんいらっしゃいました。遠くは東京や茨城から。
中邑先生や高橋先生のお話を熱心に聞きながら
子どもたちのことを真剣に思う親、先生方のパワーを強く感じました。
出雲は緑が濃く、とてものんびりとした雰囲気で、気持ちの良い町。広々とした道を進んでいくと、今井書店という大きな本屋さんがありました。
そこに拙書が並んでいるのをみた時、東京の書店に並んでいるのとは違う感慨がありました。
出雲から小さなプロペラ機に数段のタラップを上り乗りこみ、大阪、京都での打合せの後、新幹線で東京へ。
慌ただしい出張でしたが、心豊かな時を過ごすことができました。
伊勢海老と格闘
異才発掘プロジェクトの「甲殻類を食す」というプログラムがありました。
教室の子どもたちは直接手で触ることができずに悪戦苦闘。
「いまどきの子は、手袋やトングがないとダメなのかぁ」とその様子を眺めていました。
私が子どもの頃は、ザリガニをとったり、カエルの卵をバケツに入れておたまじゃくしになるのを楽しみにしていたりしてたのになぁ。
あれっ?おたまじゃくしを見ていた記憶はあるけれどカエルに変化する様子は記憶がない……。どうしたっけ?
さて、先日、ふるさと納税で届いた伊勢海老。
発泡スチロールのふたを開けるとおが屑の中に埋まっているエビがウニョウニョと動いているではありませんか。
思わず、ぎゃーっ、と言いながらふたを閉め、ゴム手袋をつけ、トングを手にし、わなわなしながら再度ふたを開ける……が、ビョンと立派なヒゲが飛び出すと、またふたを閉めてしまいました。
何度か繰り返し、これは無理だと友人の料理人にヘルプを求めるという情けない結果になりました。
ごめんなさい、人の振り見てなんやかや言える立場じゃなかったわ。
異才発掘プロジェクトとの出会い
東京大学先端科学技術センターの中邑研究室では生きづらい人たちが、人間本来の生きる力をサポートし、いきいきと生きられる社会をつくるための研究や活動が繰り広げられています。
凹デザイン、Do-it JAPAN、ATACなど様々なプログラムを取材させていただきました。
そして、中邑先生が
「公教育の枠から飛び出し、特化した才能を持っているけれど、学校に行くのが困難な子どもたちのその才能をどんどん伸ばすことができたらおもしろいと思いませんか?」
とおっしゃった時、私はとてもわくわくしました。
準備の段階からその現場をみることができたのは幸いでした。
けれども、それは、頭で考えるよりもずっと大変なことで、一人ひとりの個性をしっかり受け止めることは相当な覚悟が必要です。
なにごとも真剣に突き詰めて考える。
簡単に答えが出るものではありません。
中邑研究室の取り組みは、ただ一人の子どもを救うということではなく、ユニークな才能が日本の社会で発揮でき、それを受け入れる社会をつくるというものです。
人が動けば社会も動く。
狭い視野にとらわれず、広い世界に目を向ければ、それぞれが活躍できる居場所もきっとあります。
このプロジェクトの取材を通じてあらためていきいきと生きることの素晴らしさに触れることができました。